プレイオフ1stラウンドで惜しくも第7戦の末にゴールデンステート・ウォリアーズに敗れたヒューストン・ロケッツ。今シーズンは、若手とベテランのバランスが取れたチーム構成で、NBAトップクラスのディフェンシブチームを築き上げ、レギュラーシーズンをウェスタン・カンファレンス2位で終えた。
ロケッツには、アメン・トンプソンやジェイレン・グリーンをはじめとした多くの才能あふれる若手選手が揃っている。そんな中、プレイオフが終盤に差し掛かり、各チームのオフシーズンの動向に注目が集まる中で、ロケッツに関するある注目の情報が報じられた。
Yahoo Sportsのケビン・オコナー氏によると、ロケッツは来月行われるNBAドラフトで保有する10位指名権のトレードを検討しているという。
指名権のトレードを行う理由
昨年のドラフトで、ロケッツは3位指名権を行使し、ポイントガードのリード・シェパードを指名。彼はプレシーズンで好パフォーマンスを見せ、ルーキー・オブ・ザ・イヤー候補として名前が挙がるほどだった。しかし、レギュラーシーズンでは出場機会がほとんど与えられなかった。
その要因としては、序盤でシュートタッチを掴めなかったことや、サイズの小ささゆえにディフェンス面で弱点となったことが挙げられる。もちろん、これは彼個人の課題でもあるが、チーム内に優秀な若手が多く競争が激しいという外的要因も見逃せない。
こうした背景を踏まえると、ロケッツが10位指名権をトレードに出すというのは十分に現実的な判断だ。現時点では、その見返りとしてどのような選手や資産を求めているのかは明らかになっていない。
ただし、現在のプレイオフでファイナル進出を決めたオクラホマシティ・サンダーのように、若手主体のチームが成功している事例もあり、NBAにおける“若手の時代”が到来していると言えるかもしれない。
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