先日行なわれたメンフィス・グリズリーズとオーランド・マジックによる電撃トレードの主な焦点は、マジックがデズモンド・ベインを獲得したことにある。
彼は、3ポイントシュートとクリエイト能力に優れたオールスター級のシューティングガードだ。
そんなベインを放出して、グリズリーズが手にしたのは、4つの1巡目指名権と2人の優秀なロールプレイヤーである。
※また、トレードの詳細は、こちらの記事でまとめている。
グリズリーズがベインを放出し、1巡目指名権を獲得した理由とは?
現在、このトレードに対する世間の声としては、4つのノンプロテクト1巡目指名権は、ベインの市場価値を上回っているという見方が主流だ。
この評価から推測するに、グリズリーズがこのトレードを実行した最大の理由は、マジックからの破格のオファーに魅了されたことだろう。
グリズリーズには、ジャ・モラントとジャレン・ジャクソンJr.という2人のオールスター級プレイヤーがいる。
「優勝」を目標に掲げる中で、この1巡目指名権はロスター再構築における重要なアセットとなるはずだ。
グリズリーズは“再建”か? それとも“優勝狙い”か?
このトレードが実現した今、グリズリーズがどの方向に進もうとしているのかが注目されている。
そんな中、グリズリーズのトレード戦略に関する新情報が浮上した。
インサイダーのジェイク・フィッシャーによると、グリズリーズは過去に、ミカル・ブリッジズ、OG・アヌノビー、さらにはフランツ・ワグナーの獲得を検討していたという。
この報道は、RealGMが伝えている。
これを見る限り、グリズリーズは「再建」ではなく、優勝を見据えたロスター強化を真剣に模索していたと言えるだろう。
ただし、前述の2選手に関しては、彼らが現在のチームにトレードされる前の時点での話だという。
グリズリーズの来シーズン展望
今回のトレードでグリズリーズが獲得したコール・アンソニーとKCP(ケンタビアス・コールドウェル=ポープ)は、いずれも非常に優秀なロールプレイヤーであり、優勝争いを狙うチームにとって貴重な戦力となるはずだ。
加えて、彼らが得た複数の1巡目指名権は、リーグ内でも高い価値を持つ資産であり、今後のトレードでオールスター級の選手を呼び込むための鍵になる可能性もある。
果たして、グリズリーズはこのオフシーズン、どのような動きを見せるのか――その行方に注目が集まる。
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