NBAキャリア20年の大ベテラン、クリス・ポールはFAとして、彼の来シーズンの所属チームに注目が寄せられている。
報道によると、彼はあと1シーズンをNBAでプレイしたいと考えているそうだ。
NBA史で見ても、トップクラスのポイントガードが初の優勝を目指すであろう来シーズンのチームを以下で挙げてみたいと思う。
どのようなチームと契約したいと考えているのか
<彼が移籍先チームに求める3つの要素>
☆土地・・・家族との時間を重要視して、ロサンゼルスに近いチームトの契約を望む。噂に挙げられているのは、クリッパーズ、サンズ、レイカーズ。
☆スターターでプレイできるか・・・昨シーズン、サンアントニオ・スパーズでスターターとして、82試合、平均28分間出場で未だバリバリの40歳。
☆優勝を目指せるチーム・・・初の優勝を目指して、最後のシーズンを迎えたいと考えているだろう。
5つの候補チーム
ロサンゼルス・クリッパーズ / 土地 ○ スターター × 優勝 ○
オフシーズンにブラッドリー・ビールを筆頭に大きな補強に成功したクリッパーズは、来シーズンも大混戦とみられる西カンファレンスでも、優勝候補といえるチームである。
ロサンゼルス・レイカーズ / 土地 ○ スターター × 優勝 △
レイカーズも、ディアンドレ・エイトンを加える動きで、課題であったセンター層の補強はできたが、代わりにドリアン・フィニー=スミスを失い、ディフェンスの懸念は大きい。
フェニックス・サンズ / 土地 ○ スターター ○ 優勝 ×
サンズは、今オフシーズンにケビン・デュラントとブラッドリー・ビールを放出し、戦力をダウンした。大混戦と見られる西カンファレンスで優勝候補とは言えないであろう。
ミネソタ・ティンバーウルブズ / 土地 × スターター ○ 優勝 △
ウルブズはオフシーズンに目立った補強をしていないものの、ここ数年間、プレイオフで一定の活躍をしている。また、ポイントガードの層を薄いので、スターターとしてプレイできる可能性が高い。
オーランド・マジック / 土地 × スターター △ 優勝 ○
来シーズンの東カンファレンスは、穴である。昨シーズン、優勝まであと1試合までいったペイサーズは、タイリース・ハリバートンがアキレス腱断裂で全休見込み。
また、先発センターのマイルズ・ターナーを失ったとのも大きな弱体化。
また、エースのジェイソン・テイタムがアキレス腱断裂をし、チームを一変させたセルティックスも来シーズンは、2026-27シーズンに向けて、糧とするシーズンを過ごすであろう。
そんななか、マジックはトレードでデズモンド・ベインを獲得(詳しくはこちらの記事)し、チームの若手も育っている。FAの補強もポイントガードの層を強める動きで、来シーズンの飛躍が見込めるチームである。
最も可能性のあるチーム
上記に挙げた要素の中で、彼が何を最優先に考えているのか、そしてそれらすべてを満たすチームが存在するのかが、来シーズンの所属チームを予想する上での鍵となる。
彼が「あと1シーズンプレーしたい」と考えている最大の理由は、これまでのキャリアで成し遂げられなかった「優勝」という目標を達成するためだろう。
そのうえで、報道にもあるようにロサンゼルス近郊で過ごしたいという希望があるならば、最も可能性が高いのはロサンゼルス・クリッパーズであると考えられる。
クリッパーズは昨シーズンのプレイオフで、デンバー・ナゲッツに第7戦までもつれる接戦の末に敗れた。
しかしナゲッツは前年度の優勝チームであり、さらにそのナゲッツを第7戦まで追い詰めたのが、今季急成長を遂げたオクラホマシティ・サンダーである。
クリッパーズの補強
今オフシーズン、クリッパーズはジョン・コリンズとブルック・ロペス(詳しくはこちらの記事)に加え、フェニックス・サンズからバイアウトされたオールスター級のブラッドリー・ビール(詳しくはこちらの記事)を獲得するなど、大型補強に成功している。
まさに、彼が理想とする「優勝を狙える環境」に限りなく近いチームと言えるだろう。
ただし、クリッパーズにはジェームズ・ハーデンという絶対的な司令塔がいるため、スターターとしての出場は難しい。
しかし、優勝を目指すチームではこのような状況は珍しくなく、彼自身も過去にウォリアーズでベンチスタートを経験している。そういった点からも、スターターであるかどうかは、彼にとって優先順位がそれほど高くない可能性もある。
はたして、彼をどのチームと契約するのだろうか、注目したい。
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