プレイオフの感想
日本時間で5月1日、プレイオフ1回戦レイカーズVSウルブズの5ゲーム目はウルブズが勝利を収め、シリーズを1-4で、勝ち抜いた。よって、残念ながら、レイカーズのプレイオフシリーズはここで終了したので、レイカーズファンの1人として、このシリーズの感想を語るとともに、来シーズンの展望について、記述しようと思う。
レイカーズVSウルブズについて
試合内容
このシリーズが始まる前は、レイカーズの勝利を予想する声が大半で、さらにはレイカーズの優勝を推す声も多く、非常に大きな期待が寄せられていた。その期待も虚しく、チームは早々に1勝4敗で敗退することとなった。
とはいえ、試合内容としては第1戦を除いてすべて接戦だった。第4戦では、残り33秒の場面で試合終盤の誤審があり(試合後に判定が訂正された)、もしその場面で正しく笛が吹かれていれば、レイカーズは1点リードの状態でフリースローを2本与えられていたはずであり、勝利は固かったとも思える。
本日行われた試合でも、残り2分ほどの場面でルカがドライブからデビンチェンゾに対してファウルを誘うようなプレイを見せたが、私の目からは、普段なら笛が吹かれていてもおかしくない内容だった。それが今回は流され、逆に速攻を決められてしまい、それが試合の結末を決定づけた印象もある。
このように、判定に関して少し不満の残るシリーズではあったが、全体を通して見れば、ディフェンスにおけるチームの弱点が顕著に現れており、やはり優勝には少し距離があると感じさせられたシリーズでもあった。
選手に対して感じたこと
来シーズンの展望を語る前に、選手一人ひとりに対しての感想も書き留めておきたい。
ルカはオフェンスの要であり、その質の高さは言うまでもない。ディフェンスではサボる場面や戻りの遅さも見られるが、IQの高さからスイッチディフェンスにも適応しており、リバウンドやスティールの能力も非常に高い。
リーブスは3Pの安定感を欠き、持ち味であるファウルを誘うプレイも、強度の高いディフェンスに対してはあまり見られなかった。ただ、ディフェンスにおいて、アントを止める場面もあり、成長の余地はあるように感じた。個人的には、もう少しハンドラーとしてピックを使ったプレイを増やして欲しい。
レブロンに関しては、ドライブのスピードやフィニッシュ力にやや衰えを感じる。ディフェンスではサボる場面も目立ち、オフェンスにおいてルカがいる分、彼にはもう少しディフェンス面で頑張ってもらいたい。ルカとレブロン、2人のディフェンスをカバーし続けるようなチーム体制では、優勝はやはり厳しい。
ルイは完璧。レギュラーシーズン後半から特に彼のディフェンス能力に注目が集まっていたが、このシリーズでもアントに対して積極的に守り、相手を困らせていた(レギュラーシーズンにトレードするべき選手だと思っていたのが情けない、、)。オフェンスではミドルシュートや3Pの精度も抜群で、唯一、速攻のフィニッシュだけはもう少し頑張ってほしいところ。
ヘイズについては起用が少なく、評価が難しい。
フィニースミスは、ハンドラーに対するディフェンス力にはやや不安が残る。一方で、良い3Pシューターではあった。
バンダービルドはオフェンスリバウンドやディフェンスでのハッスルが光り、流れを変える力を発揮した。
ゲイブは良いシューターなので、もう少しオフボールからのプレイを増やしてほしい。
来シーズンの展望(トレード)
レギュラーシーズンとこのシリーズをとおして、来シーズン優勝するためにはどのような補強をするべきか考えてみる。
補強ポイント
① ルカ、リーブス、レブロンのパスターゲットとなる動けるモバイルビッグのセンター。
② ハンドラーDの得意なフォワード(ドリアン・フィニースミスの上位互換)。
③ リーブスをトレードして、ディフェンスに長けたスター選手の獲得。
優先順位の高い順にレイカーズの優勝に近づくための補強のポイントなる点を記述したが、③のリーブスのトレードに関しては、レイカーズファンとしては、正直、視野に入れることはできない案である。絶対にやめてくれ。
①センター
1ラウンドで敗北したことで、すでに多くのレイカーズの補強案に関する記事がでている。そのなかでも、Yahoo Sportsが①の補強ポイントについて取り上げていたものを紹介する。
トレード候補として挙げられていたセンターは、順番に
- ジャレット・アレン(キャバリアーズ)
- ジャレン・ジャクソンjr.(グリズリーズ)
- ウォーカー・ケスラー(ジャズ)
- ウェンデル・カーターjr.(マジック)
- アイザイア・スチュワート(ピストンズ)
レイカーズのアセットとして魅力的なものは、1つの1巡目指名権といくつかの指名権のスワップ権、若手のダルトン・コネクト、オースティン・リーブス、ルイ・ハチムラ、ドリアン・フィニースミスなどである。オースティン・リーブス、ルイ・ハチムラは動かさないとして(願望)、最有力候補となるのが、ジャレット・アレンであると考えている。その根拠は、①キャバリアーズのタックス状況が逼迫していること、②キャバリアーズがプレイオフで優勝できなければ、ましてファイナルに出場できないことがあれば、2BIGのチーム体制を変革する可能性が高まり、その場合、エバン・モーブリーよりジャレット・アレンの放出が堅いであろうというところだ。
②フォワード
ディフェンスに不安の残ったレイカーズ。デフェンスでハンドラーに対して、ハードにプレッシャーを与えられることができる対人ディフェンス最強選手が欲しいところだ。候補として挙げられる選手は、ブレイザーズのテュマリ・カマラやロケッツのディロン・ブルックス、ペリカンズのハーバート。ジョーンズなどがいるが、ただこれらの選手の勝ちは非常に高く、レイカーズのアセットで満足するかどうかは微妙なところである。よって、フォワードの補強に関しては、いったん保留になると予想する。
③リーブスのトレードでスター獲得
リーブスの価値は、今シーズンを通して、いわゆるスター選手と同等のものになったと感じる。そこで、レイカーズのディフェンス問題を解決するために、リーブスをトレードして、ディフェンス力も持ち合わせているスターの獲得を狙うことも可能である。候補としては、キャメロン・ジョンソンやジャレン・ジャクソンjr、ダズモンド・ベインなどを挙げる。ただ、ルーキーから応援している身としては、レブロン引退後のレイカーズの軸として、ルカ・ドンチッチとならんで、オースティン・リーブスにはコンボガードとしてレイカーズを率いてもらいたいと言う感情からトレードは避けてほしい。
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