フェニックス・サンズは今シーズン、トレード・デッドラインでケビン・デュラントの放出を真剣に検討していた。実際、サンズとゴールデンステート・ウォリアーズの間でトレードは成立直前まで進んでいたという。しかし、最終的にこのトレードはデュラント本人の意志によって白紙となった。
当時、デュラント獲得を狙っていたのはウォリアーズだけではない。サンアントニオ・スパーズもその一つだった。今シーズンのスパーズは、エースであるヴィクター・ウェンバンヤマの離脱もあり、最終的にはウェスタン・カンファレンス13位でシーズンを終えた。しかし、シーズン途中に加わったディアロン・フォックスとのデュオは大きな可能性を示しており、プレイオフ圏内に肉薄した時期もあった。
来季、スパーズは本格的にNBAタイトルを視野に入れるだろう。そのため、オフシーズンにはその布石となる大型トレードが行われる可能性がある。というのも、ESPNのシャムズ・カラニアによると、今シーズン、サンアントニオ・スパーズとデュラントは互いに興味を持っていたとのことだ。CBS Sportsが伝えている。
スパーズはケビン・デュラントが獲得できる要素
スパーズは、2025年のドラフトロッタリーで全体2位指名権を獲得しており、そのピックでディラン・ハーパーを指名するとの見方が有力だ。これにより、チームのガード陣は人材過多となり、トレード要員が発生する可能性もある。また、スパーズは複数の将来の1巡目指名権を保有しており、リーグ屈指のトレードアセットを誇る。
このような背景を踏まえると、今オフシーズンで再びデュラント獲得に動く可能性は十分にある。一方で、サンズ側も再建のためにデュラント放出を視野に入れているとされ、放出はほぼ確実視されている。
果たしてスパーズは本気でデュラント獲得に動くのか――。オフシーズンの動向から目が離せない。
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