歴史的オフになる?注目はシクサーズの動き
今オフシーズンは、NBA史上でも稀に見る波乱の夏になると予想されている。ケビン・デュラントやヤニス・アデトクンポのトレードの噂が、その理由だ。
しかし、注目すべきはそれだけではない。フィラデルフィア・シクサーズも大きな動きを見せる可能性がある。彼らはポジティブな資産と課題の両方を抱えている。
ポジティブ要素
・ジャレッド・マケイン(昨年ドラフト16位)
ルーキーイヤーに平均15.3得点を記録。38.3%の3P成功率も評価が高い。
12月に半月板を断裂しシーズン終了となったが、それまで「新人王候補」とも言われていた。
・今年のドラフト3位指名権
今年は豊作ドラフトとされている。
1位と2位はクーパー・フラッグとディラン・ハーパーが確実視されており、3位でも十分に有望な選手を狙える。
ネガティブ要素
・不調のポール・ジョージ
昨季、トバイアス・ハリスの延長契約を見送りジョージを獲得したが、期待に応える活躍は見られなかった。
・ジョエル・エンビードの健康状態
エンビードはキャリアを通じて怪我に悩まされている。プレイオフまで万全の状態で戦えないことが評価を下げている。
スパーズとの2位指名権トレードはあるのか?
HoopsHypeのマイケル・スコット氏によると、シクサーズはサンアントニオ・スパーズとの間で、2位指名権のトレード交渉を進めているという。
ディラン・ハーパーを指名するには、3位指名権では足りないと見られており、2位指名権の獲得が必要だ。
一方のスパーズはガードの層が厚く、トレードに応じる可能性がある。
再建か優勝狙いか?注目の分かれ道
昨季はエンビードの怪我、ジョージの不調もあり、早々にシーズンを諦めた。その結果、ドラフト3位指名権を獲得できたのは収穫だ。
また、マケインの台頭もあり、若手は着実に育っている。
もし再建に舵を切るなら、エンビードやジョージのトレードも選択肢だが、リターンが見合うかは疑問だ。
おそらく、彼らは現有戦力の復活を信じて勝負に出る。
もし2位指名権の獲得に成功すれば、「勝ちながら育てる」理想的なチーム構成が可能になるだろう。
シクサーズはあらゆる選択肢を持っている。今オフ最も注目すべきチームの一つだ。
(引用:RealGM)
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