シカゴ・ブルズは今シーズン開幕前、デマー・デローザンをサイン&トレードで放出し、本格的に再建へ向かうと見られていた。
しかし、その後に動いた主力のトレードは、ザック・ラビーンとアレックス・カルーソだけだった。
オフシーズンを迎え、ニコラ・ブーチェビッチやパトリック・ウィリアムズら他の主力選手の処遇は不透明なままだ。ブルズが本格的に再建へ進むのか、それとも現有戦力でプレイオフを目指すのか、方向性は定まっていない。
そんな中で、チームにとって避けては通れない重要な課題がある。それが、ジョシュ・ギディとの再契約である。
ジョシュ・ギディとの再契約は不可避だが…
ギディは、アレックス・カルーソとのトレードで獲得した若手ポイントガード。今オフには制限付きフリーエージェントとなる。
ブルズは、仮に他チームがオファーしてきてもマッチする可能性が高いと見られている。
しかし、問題となっているのが契約金額だ。報道によると、ギディは5年1億5000万ドル(約150億円)の契約を求めていると報道されている。
その金額に見合う価値があるかは、専門家の間でも意見が分かれている。
批判と評価が交錯するギディの現在地
『Bleacher Report』のダン・ファヴァレ氏は、ギディの契約について懐疑的な立場を取っている。彼の評価は以下の通りだ。
「相手チームは、ギディをペリメーターで守る必要がないと考えている。
彼はバスケット付近でもスピードやテクニックに欠け、守備面にも課題が多い。
基本的には、サイズのある鈍重な選手相手にしか効果を発揮できないタイプだ」
一方で、ギディのサイズやパスセンス(ビジョン)は評価されており、3ポイントシュートの改善にも言及されている。
今シーズンのギディは、トリプルダブルに迫る平均スタッツを記録するなど、万能型ガードとしてのポテンシャルを示しているのも事実だ。
ギディとの契約がチームの未来を左右する?
ブルズがこの夏、再建に完全に舵を切るのか、あるいは現ロスターを維持しプレイオフを目指すのかは依然不透明だ。
だが、いずれの道を選ぶにしても、ジョシュ・ギディとの再契約は優先課題である。問題は、彼にどれだけの金額を支払うかだ。
過大評価を避けつつ、彼の成長に賭ける判断が求められている。
(引用:MSN)
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