ミルウォーキー・バックスは、今オフシーズンに最も積極的に動いているチームの一つだ。
FA(フリーエージェント)になっていたゲイリー・トレントJr.やケビン・ポーターJr.らと再契約を結び、主力戦力の維持に成功している。
中でも、今オフ最大のサプライズといえば、**デイミアン・リラードのウェイブ(契約解除)**だろう(詳しくはこちらの記事)。
リラードは2023-24シーズン開幕前に、ジュルー・ホリデーを含む大型トレードによってバックスに加入。
これは、チームへの不満を表明していたヤニス・アデトクンポの“ご機嫌取り”とも言える補強であり、彼の残留を意識した動きだったと考えられている。
さらに、昨シーズン途中には、クリス・ミドルトンをワシントン・ウィザーズにトレードするという大きな決断も行なわれた。
バックスがジミー・バトラーをトレードで狙っていた?
ミドルトンは、2020年の優勝時に大きな貢献を果たしたバックスの中心選手の一人であったが、実はこの放出はもっと早い段階、具体的には2018年にも検討されていたという。
当時、ミドルトンはウルブズに所属していたジミー・バトラーとのトレード要員として、交渉のテーブルに上がっていたというのだ。
バトラーはウルブズでの役割やチーム文化に不満を抱えており、移籍を希望していた。バックスもその状況を注視しており、獲得を本気で検討していたようだ。
しかし、このトレードはヤニス・アデトクンポの強い意向により見送られた。結果的に、バトラーはフィラデルフィア・セブンティシクサーズへとトレードされることになった。
ヤニスのようなフランチャイズスタークラスの選手には、GMも意見を仰ぐことがあるとはいえ、常にそれが尊重されるわけではない。
実際、今回のリラードのウェイブに関しては、ヤニスとの事前協議は行なわれていなかったとも報じられている。つまり、球団としての判断が、必ずしもエースの意向に基づくものではないことが明らかになった形だ。
今後、ヤニスとバックスの関係性がどう変化していくのか、そして再び“サプライズ”が起こるのか、注目したい。
(引用:Bleacher Report)
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